介護の本

無料ブログはココログ

カテゴリー

  • 介護
  • 日記・コラム・つぶやき

« 2008年1月 | トップページ | 2008年3月 »

2008年2月19日 (火)

期待なんかするから…

光を放った筈だった…
護れる人だと安心した…

分かってくれたと、心を弾ませた…


また、裏切られた……

【M千代さん】

骨粗鬆があり、肩、膝、足首、指、etc…に拘縮が見られている。骨粗鬆があるし、日中のほとんどを寝ているから、起きると腰を痛がり、すぐに寝せて欲しいと叫ぶ、、、

肩関節は拘縮し、利き手の指も固まりつつあるから、ご飯も上手く食べれない…
なのでご飯になると、食べさせてと叫ぶ…

なのに、、、
毎日、無理矢理、食事前に起こされて、痛い、キツイと叫んでも誰も取り合おうとしない、、、
キツクて痛いのは、いつも寝てばかりいるからだ…と言い、拷問のように起こし続けられる…
俺がいる日はすぐに寝せてあげれるが、居ない日を想像すると、、、背筋が氷る・・・

ご飯を食べさせてと叫んでも、自分で食べれるんだからと無視し続けられる、、、
俺が居る日は側で介助をしてあげれるが、居ない日を想像すると、、、背筋が氷る・・・

最近は、食後一時間は必ず起こすように、とバカでクソでアホの看護師長からの達しがあった…
逆流性の誤嚥になる恐れがあるから…と言う。俺が今まで介助して直ぐに寝せてもそんな事になったこともない…
かならず、家族が介助した時か、他の業務の時間に追われ、年寄りがご飯を美味しくたべてるかさえ、気にもしないバカでクソでアホな職員が介助した時に、誤嚥が起きている…

家族はペース配分もサジにすくう米の量も適当だから、そりゃ詰めるよ…これは俺たち介護職員の過失だ…教えてないから、、、
もっといけないのが、その家族と同じ仕方で介助をするバカ…資格を持つ人間が資格を持たない人間と同じやり方をして、同じように喉詰めを起こしている、、、資格を持つ資格が無いだろうに…
情けない…

師長は、起きる時間を作らなければ体力が落ちて、肺炎になり死ぬと言い、今回の逆流性誤嚥は起こすのに良い機会だと、バカ面を下げて、さも私は人を救う看護師だと独り善がっている…

確かにそうだろう。起きる時間の確保は必要だ。起きれば身体の機能は寝ているよりは遥かに良くなる。。。だが、【M千代さん】は、その起きる事で苦しんでいる。

看護の、医療の介護の専門性の名の元、人を苦しめてまで行うそれに僕は違和感を感じる…それで人が、ジーちゃんバーちゃんが元気になって幸せになるなんて、思い上がりだ!!
苦しい思いをしてまで、長生きさせられるなら死んだ方が良い…苦しい思いをしないと元気にならないなら、元気になんてならなくていい…
【M千代さん】から瞳の光が消えそうだ…生きる希望が消えそうだ、、、

その度に光を注入しに行く俺。
ベッドサイドに腰かけ、時に共に寝ながら取りとめのない会話をする…拘縮しかかった右手の指を伸ばせと仕切りに言われるから、時間の許す限りその手を揉む、、、

最近は顔を見ると
「兄ちゃん!手を揉んで。兄ちゃん、、、兄ちゃん」
と呼んでくれるようになった…

顔を見るたびに兄ちゃん兄ちゃんと言うものだから、他の職員は「男がすきねぇ」と、バカで短絡的な事をほざく。。。

「マーさんは、優しいけんねなぁ。M千代さん甘えたらダメよ」

施設に入ってるから、お年寄りは・・・あまえたらいけんのか!!

男がすき??

違うよ、俺を呼ぶのはそれだけの事をしたからだ、そう自負している。お前らには最近は声をかけても口すら開けてくれないじゃないか、、、ふざけてる。

それが、介護福祉士で看護師だと言うから、腹が立つ。

「誰かーご飯食べさせてー!!」

隣のフロアにまで響き渡る程の【M千代さん】の声がする。そのすぐあとに。。。

「M千代さん、自分で食べれるんやから食べて、、、自分で食べないと一人で食べれなくなるよ」と言う職員が居た。。。

僕は隣のフロアの担当で手一杯。すぐに駆けつけてやりたいが、こっちのフロアでは「帰りたい」と嘆く【Gさん】や、向こうのフロアからヒョコヒョコとやって来て同じく「帰り道はどっちですか?」と尋ねる【F子さん】の対応をし、他のお年寄りを食後のトイレに連れって行ったりと忙しい。。。

頼みにしていたのは、かつて【K江さん】に光を注ぐ介護をしてのけたリストカットの女の子。。。

が、そいつが、【M千代さん】には取り合わず、自分で食べろと言い続けている。。。そっちのフロアも忙しいだろうが、方法はあるぞ!!もう、一人では食べれずご飯が美味しいかさえ認識出来ているかどうかの【Hさん】の食事介助は時間がかかって大変だ。ふいに機嫌が悪くなって身動きを一切しない【Mさん】のトイレ誘導も大変だろう。だけど、それと【M千代さん】の食事は関係ない。誰かの介助がおなざりになるからと言う、施設介護のもっともらしい言い訳。。。時間と効率しか考えない機械の考えそうな事だ。

その人

を大切に出来ないでどうするのか!!誰かの為に誰かを犠牲にするんじゃねー!!

頭は何の為に付いてんだ?時間を有効に使う事を考える為か?一人の老人を幸せにする為の知恵を絞る為にあるんじゃねーのか!!

光は一瞬で闇に消え去るのだ。。。

自分で食べないから、自分で食べれなくなる?じゃあいつ介助してあげるのだ?食べれなくなったらか?その時は、もう口すらも開けれなくなってるぞ!!

今、して欲しい事をしてあげる。

簡単じゃないか!! もっとも目に見えてもっとも分かり易いニーズだ。それをするから、お年寄りは元気になってくる。

断言してやる!! 

食べさせて欲しいと言った時に、すぐに介入しなければ、どんどん食べれなくなるぞ!!

自分の持ち場が落ち着いて駆けつけると、「もう食べない」と言い出していた。それを今度は「食べないと元気にならないと」、スプーン山盛りを口に運んでいる。。。口を屁の字口にして意地でも食べようとしない【M千代さん】に思わず拍手したくなった。。。

「M千代さん、遅くなったゴメン。。。」

顔を見せると、「兄ちゃん腰が痛い、まだ寝たらいけんけん、どっか連れて歩いて・・」

ご飯を食べてすぐに寝てはいけないと言う事を、殊勝にも守っている事がたまらなく愛おしい。

「ご飯、いらないの?」

「いらん、食べれん」

「マーさん、、、食べないんですよね・・・」

リストカットが困った顔で問いかけるのを無視し、【M千代さん】の車椅子を押し、散歩に出かける・・・

胸に隙間が生まれる。空しい隙間風だ。彼女は、俺がやろうとしている事、俺が目指している事、介護がしなければならない事を、俺の姿を見て分かってくれていると思っていた。だから、彼女に期待した。とてつもなく胸を躍らせた。

期待なんかしてはいけないと学んだ。と言うよりも再認識した。。。

もう、誰かに期待するのはやめだ。自分ひとりでやった方が早い。ホントはいけない。でも、もう気付いてしまった。自分が作った施設ではない中で、自分と同じ人間を作ろうとしても無理だと言う事、それは無謀で堂々巡りが永遠に続いていく事なのだ。

2008年2月15日 (金)

納得が行かねぇ③

黙ってばかりだ

だって言葉を発する勇気がないんだから

声を出せないんだ

だって上手く伝えきれないんだもの

だから、

だから僕は身体で喋るんだ

誰も気付かない、無言のこえ・・・


柵ばかりだ。。。

ここは動物園か?

オリの中に人間が入っている。

キ・ケ・ン   だから。。。

人間は噛み付きもしなければ、手向かいもしない。

特にお年寄りは誰よりも思慮深く優しい。

いつも、黙って僕らの行いを見ている。。。

キ・ケ・ン

高齢者が成人と同じように動けるなら、老人ホームに来るはずもない。年を取れば取るほど、若い者のようには動けなくなって行く。。。

それが老いだ。

その老いた人が歩く・・・ふらふらするさ。

     それの何が悪い

その老いた人は、動くのだよ・・・

     だって生きているのだもの

「こけたら危ない」

当たり前だ、上手く歩けないのだから。

     じゃあどーする?

歩かせなければいいじゃないか!!

     そっか!!   解決!!

我々は、その道のプロなのだ。

そんな誰もが考えつくやり方をして、解決だなんて、、、、

丸で、いや、まさに詐欺行為ですよ。。。

「Fさん、この間ベッドから下りて床に座ってたんです。柵を。。。」

その事例が出た後、会議で柵使用が決定になった。。。もちろん何故か俺は出席が出来ない。。。

違うくね?

床に下りて座ったらいけんのかえ?

いや、確かにあぶねぇよ、だって歩けんのやもん。。。

でも、その床に座ってた事は、ベッドから下りて何処かに行こうとしてた訳だよね?歩けない人が、歩こうとしたんだよね??

それって、すげーことじゃねェの?!

こけたら危ないもの。。。それを言ってちゃ始まらない。

危ないのは分かってる。それとどう向き合うかって事。。。

柵をして閉じ込めて、下りれない歩けないようにして、、、かと言って昼間は訓練だー!!とか言ってやっきになって立てない人まで、ズボンの後ろを背中まで引っ張り上げて、長ズボンが短パンかよ!!って思う程、、、そんな事までして立たせるのに、、、ベッドに寝た時は何もするなってか?!   何の為の訓練だよ?!  ちゃんちゃらオカシイ!!

しかも笑えるのは、昨年の九州老健大会で、昼間に介護職がやっているフロアでの訓練のポスター発表を見て、凄い取り組みをしていると評判になり、幾つかの施設が見学研修にやってきた。。。

どんだけ盲目なのか!!  大分の介護の質が問われますよ!!  情けない!!

しかも、師長はその訓練を良いように見せろ!!とまで言い出す。上手くやれ!!と言うのだ!!  バカ丸出し!!

普段やってる通りを見せようぜ!!  立てない人を無理やり立たせようぜ!!  歩ける人を寝てるのに無理やり起こして歩けるのに歩く練習させようぜ!!

と、熱くなった。。。失礼。。。

歩いて何処かに行くと言うこと。。。目的があるから人って歩いて動くのさぁ。Fさん、何処に行きたかったかって考えねーの?! それ解決したら柵で閉じ込めなくて良いやんけー!!

降りたい時に降りれる環境。歩きたい時に歩ける環境。何処かにいきたい時にすぐに行ける環境。それを作れねーかなぁ。。。

人的不足で例えその理由で柵を外しても、対応が出来ません。。。危険を増やすだけ、、それよりは多少は目をツブッってリスクを回避するべき、、、

それは違うよ・・・

それを言った時点で、我々は専門職として敗北した事になる。。。怠慢だよ。。マンパワー不足にかこつけた言い訳だ!!  そんな言い訳するなら、今すぐ背中に背負ってある資格を降ろしてこの世界から立ち去れ!!

知恵を出そう!!

職員の顔色や時間を気にする暇があったら、知恵を絞る事に費やして欲しい。。。

僕は決めた!!

声を出すのはとっても怖い。。。が、もうそうは言ってられない。じーちゃんばーちゃんに苦しみが迫っている。その苦しみの恐怖に比べれば、大した事じゃない。。。

だから、頑張る!!

介護の仕事って、こんなにやりがいがあるって事を、早くみんなに知ってもらいたいんだ!!  

2008年2月 7日 (木)

くそキャリア

どんなに頭が良くても、どんなに体力があっても

どんなに知識が豊富でも、どんなに技術が高くても

正しい使い方ができなければ、それは無駄な能力、、、


介護に経験は必要か?

時にふと思い考える事がある。。。

そして、極論的ではあるが僕はNO!!   と答えたい。

どんなに長い期間、この仕事をしていても、そのやり方が間違ったものならば一つも尊くない。

『10年以上キャリアがあります』

そんな介護職が沢山いるだろう。。。

そしてそんな人が、、、例えば起きたくない!!  と言う人に対してどんなケアをするか?

起きないとダメだから…  寝たきりになるから…  風呂があるから…  ご飯の時間だから…  etc…

『私は介護福祉士です!!』

国家資格を持ち、介護のスペシャリストと国から認められた人が、、、例えばご飯を食べたくない!!  と言う人にどんなケアをするか?

無理やり口に詰め込んだり…  食べないとダメだから…  食べないと片付かないから…  食べないと死んでしまうから…  食べないと…  

根拠があるようで、本当の苦しみに辿り着けてないではないか!!  

丸で、職員や施設側の都合で介護をしているではないか!?

何なんだ!!   と声を大にして言いたい。。。

お年寄り、、、特に施設に入ってくる老人は、自宅で生活が難しいとされて、施設にやってきます。家族の都合やその他の要因でやってきます。やむない事情が有ると言う事……

そして、施設で働く人々は国家資格を持った、言わば国に認められた人なのです。その道のプロと、国が太鼓判を押したと言うことです。

病気や障害を持ってしまったが故に、生活がままならなくなった人々の支援、生活が出来るようにサポートをする専門家が、素人でも考えつくやり方をやってはいけんやろ!!

もっと言えば、資格も持たず介護の事を知らない素人の方が、まともな介護をしたりするのだ。

当たり前の感覚。常識的と言っていい。そんな普通の人々が介護に携わった時、そこで起きる現象は、専門家の想像を越えた発想で老人と接し、そして老人を救う。

その瞬間。。。

僕はキャリアとは何かと考えさせられ、専門性とは何かを思い知らされる。。。

昨今、介護に従事する人々の地位向上の為、より上級の資格を作ろうと言っている。そんあ動きがある。

ちょっと待って

それでいいの?  ほんとに?  それで介護の現場は変われるの?  

どんなに上級の資格を用意し作ったとしても、きっと、素人にはかなわないだろう。専門家気取りの専門バカが増えるだけだ。

そして、僕は思う。資格に捉われてはならない。が、我々は専門職である。。。

だから、、、

その資格の持つ意味を十分に理解しなければならない。

そして、専門職になる事の重みを知り、誇りを持たなければならない。その得た資格を扱い、今現在、これからも培って行くであろうキャリアの大切さを分からなければならない。もっと言えば、資格ではなく資質でじ~ちゃん、ば~ちゃんに応えて欲しい。

無駄なキャリアだけは、踏んでもらいたくないんだ!!

« 2008年1月 | トップページ | 2008年3月 »