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2008年1月21日 (月)

.絶望を見つめる人よ…

長生きをするなと言われているようなこの国で

長生きをしても地獄のような生活がまっているこの世界で

それでも

老人は生としっかりと向き合っている。


『あたしは、、、長生きしたくない。。。』

ある日、看護婦が僕の隣りで、ボソリとつぶやいた。

『毎日毎日、同じ事を繰り返して私も言うんかなぁ。。。私もオムツになるんかなぁ。。。ここのお年寄りを見ていたら、、、あたしは早く死なんといけんね。。。耐えれん』

素直で正直で、僕はこう言う人が好きだ。普通は、きれいな事を言って本音を誤魔化すが、この人は臆面もなく言い放った。

恐れている。トシを取っていく事を目の前で見せ付けられ、その事に絶望を抱いている。

ナゼそう思うのか聞いてみた。

『右も左も分からんくなるやろ?御飯もまともに食べれんで、好きな事もできんし、、、長生きしたって一つも良いことないやん」

そうか、、、

彼女は自分自身が原因で、目の前にいるお年寄りが絶望の世界にいるのに気付かないでいる。

彼女だけではないだろう。日本中の老人ホームに勤める人々が、彼女のような想いで、お年寄りと向き合っている。

ぼくは、、、

僕はそんな世界を変えたい。。。

目の前の光景は我々が提供した世界の現れだ。

絶望ばかりを提供するから、未来が明るく照らされず閉ざされるのだ。あれもダメこれもダメ、それはしてはいけない、と全てを取り上げて行く。。。老人は、生きる拠り所の一つ一つを奪われるのだ。

だったら

希望は提供できないだろうか?

あれもできるよ、これもしてもいいよ、こんなことできたらいいよね、あれをしてみませんか、etc…

     太るからお菓子を食べるな

     糖尿があるから、甘いものを取り上げよう

     ハサミなんか持って危ない

     夜九時を過ぎたら、強制的にテレビを消され、、、

なりたくて病気になったんじゃない!!  入りたくて施設に入ったんじゃない!!  

何もなかもを奪われるなら、長生きなんかしなきゃ良かった!!

絶望の叫びが、僕には聞こえてくるんだ…

無限に広がる可能性がそこに現れたなら………

もっと生きたい!!

そう願うようになるのではないか、、、

年を取り右も左も分からなくなっても、側に寄り添う誰かが居て、手をさすってくれる。

右手が使えず、足が立たず、もう何も出来ないと諦めていた時、側に誰かが居てくれたおかげで、出来る事が見つかった。

あれもダメ、これもダメを提供され、暗闇の世界でじっとしていろと言われていたのを、

あれもできる、これもしてみよう、と光り輝く世界へ導いて行けたなら、、、

長生きも悪くない!!

そう思わずにいられないのではないか…

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