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2007年9月21日 (金)

納得がいかねぇ・・・②

暗闇を引き裂くような、月明かり。

幾度も幾度も、霞んだこの世を照らすのに、

それでも、それを遮ろうとする、悪意のない群雲。


「A・Eさん」が戻ってきた。 以前このブログで、夜中にトイレに行きたいのに連れて行ってもらえなかった方だ。

病院へ一時、退所していた。なんで病院に行ったのか不思議だった。。。どこも悪くない。僕にはそう見えた。喘息の気があったが、それでも普通に何の不自由も無く生活をしていた。むしろ、元気は良かった。なのに、病院、、、

ここに老人保健施設(以下、老健と呼びます)の闇がある。。。

老健は、一定期間が過ぎると退所を余儀なくされてしまう。もともと、病院から自宅へ戻る為の通過施設。長く居る場所ではない。 なので、一定期間が来ると自宅に戻るか、他の施設へ行くか、選ばなくてはならない。。。

「A・Eさん」は3ヵ月の間、病院へ行って再びここに戻って来ると言う選択をした。まぁ、本人が選んだのだから文句は言えないが、少々、ソーシャルワーカに不満を抱いた。同じ戻ってくるのなら、なぜ、病院にしたのだろうか?病院に行けばその性質上、寝たきりにならざるを得ないではないか、、、いくら施設の都合とは言え、どこまで自分都合か。。。きっと、その背景には大人の事情なるものが隠されているのだろう。

そんな紆余曲折を経て「A・Eさん」は、我が施設へ戻ってきた。

戻ってきた彼女は、かつての元気さは何処にもなく、目の光は失い、体も痩せて戻ってきた。

声をかけ目を会わせようとすると、すぐに反らし、何かを問いかけても、その答えを言う声すらも失われているではないか!!

これは相当病院でやられたなと感じた。。。

==待ってろ生き返らしてやるから==

そう誓う。。。

可愛そうな事に、しっかりと床を踏みしめて立つ事さえもままならなくなっている、、、退所する前は、しっかりと柵に摑まり、立ち上がれていたのに、これではトイレにさえも行けないではないか!!

くそー、何でこげんことになるんか!!

そんなある日の夜勤の出来事だった。「A・Eさん」の部屋へ行くと、布団を蹴飛ばしゴソゴソとしているではありませんか!!

しめた!!と 思いました。

「どしたんね?」

と尋ねてみますが、案の定、目を反らしゴソゴソとするだけ、、、

「便所やろ~?」

その言葉を言った瞬間、彼女の目が光りました。(そう、勝手に感じたのかも、、、)

「行くで、便所に!!」

立ち上がりができないのは分かっっています。

けど、立てないからって、便所に行ったらいけんのか!!

しかも、トイレに行きたいとしっかりとした意識まで持ってるじゃないか。立てない人でもトイレに行ける方法。その方法を知らなくて、何が介護福祉士じゃ!!

♪♪  鼻歌を歌いながらポータブルトイレを設置。ベッドの上でオムツを外していざ、トイレへ!!

パットの中には、沢山のおしっこが出ていた。

(気持ち悪かったんやろな、、、すまんなぁ、もっと早く来ればよかった、、、でも、おしっこが出たって分かるんや、生きてる証や)

少し位(ほんの数秒、、、)なら立位もできるという事が、ベッドからポータブルへ移す時に分かった。

(なんだ立てるやんけ。。。これ続けてたら立てるようになるかも♪)

「出る?」

・・・  ・・・  ・・・   そら出んわな。側におったら出るもんも出らん、、、

「済んだら、これ押してちょうだい」

ナースコールを伸ばし手元に置く。果たして押せるか心配だったが、そんな心配は無用だったようで、数分後に、コールが鳴った。活気も無いし、こちらの言葉をどれだけ理解できているかも不明だったので、押せないかなと思っていたが、、、

老人は強い!!  だてに長生きをしていない。きっと強い人が長生きをするのだろうな、、、もし俺だったら、、、ここまで強く生きていられないだろうな、、、

トイレ後、ベッドに寝てもらいオムツをつける。ほんとはこのままオムツを外しておこうと思ったが、介護は俺一人でしてる訳では無い訳で、、、周りの仲間がいる訳で、、、つまりは勝手にすればカドが立つと言う訳で、、、

こんな変な気を遣う世界でなくなる事を祈りながら、オイラは仕事をしている訳で、、、

「A・Eさん。いいかえ、今度、トイレに行きたくなったら、これ押すんで!! また、トイレにいこうな!!」

そう言ってナースコールを彼女の手元に置き、部屋を後にし、事のいきさつを相方に伝え僕は仮眠へ。仮眠から戻ると、その後はコールは特に無かったとの事、、、、ほんとか?  鳴ったけど取り合わなかったんやねんか?

と、誰も信じない俺は、そんな疑念を抱きつつ、朝にはリーダーにこの出来事を伝え、検討してもらうこと頼み、帰宅。。。

後日、職場に来て呆れる。。。その日に話をして方針をつけてくれたのかと思ったが、ノートにどーするか意見をくれと書かれていた、、、しかも、その意見を元に今度の会議で話し合うと言うのだ、、、

それまでに「A・Eさん」が居なくなったらどーするんだ?と考えた。。。

まぁいいか。。。  会議の時に伝えるか。。。   これがオイラのダメな所、、、その時に何でリーダーを捕まえてやり合わないのか、、、



自分がどーしても可愛くてしょうがない。。。

しかも!!

その会議に俺は参加できねぇ、、、遅出とかついてるし、、、嫌がらせか?!

後悔の何ものでもない、、、

会議の結果。「A・Eさん」は立つ事もままならず、トイレの意志も曖昧なので、しばらくはオムツで対応、、、トイレに行きたいと言ったらトイレに連れて行って下さい。。。と、会議録に書かれていた、、

はぁ・・・

もう楽をしたいのが見え見えで、泣きたくなる。。。

もしトイレに行きたくても、行きたいと言わんかったらどーなるんか!?

病院でそーやってされて来たんやねーんか?  そーされたけん、彼女はトイレを諦めたし、声を出すのも諦めたんやねーんか!!

それは、死んでるのと一緒だよ。。。

そー言えば、看護師から言われた。。。「A・Eさん」ポータブルの必要ある?どーせなら、トイレ誘導やねん?

馬鹿か!!お前達、病院の看護師がトイレ誘導をせず、オムツにし、寝かせきりしたのではないか!!立てないからと言ってトイレに連れて行かず、おしっこも分からないからと、オムツにしたのではないか!!その口を開くな!!虫唾が走る!!  

しかも、この看護師。立てないのなら無理にトイレじゃなくても良くないのでは?ときた。。。

こんな看護師はこの世からいなくなれ!!

と、横暴にもそう思い、願った。。。

「俺達、看護って病気の世界からしか、考えないから、、、、」

だったら、病院に行け!!  老人ホームに来るなよ!!



納得いかねぇ。。。

この件は納得いかねぇ。。。

トイレに行きたいと願う人がいる。たった目の前にだ。。。

それを連れて行けれるのは、介護以外に誰がいるのか?

俺はやってやる。誰が何と言おうと、毎日、トイレに連れて行く。それが、さっき行ったとしても、たとえおしっこがでなくても、、、、たとえ休憩潰れても、どんなに身体がキツクても!!

排泄が、自立への始まりと気付いてくれるまで、、、



あんなぁ、大便が出そうなんや

そんな言葉聞けたなら、どんな疲れも吹っ飛ぶだろう。。。

2007年9月15日 (土)

たんぽぽ

道端の隅の、その又端に、ひっそりと咲く花がある。

雑草生い茂るその場所に、艶やかなその黄色は、誰かに気付かれるでもないまま・・・

それでもなお

光を放つように明るく咲き誇るのだ。

何ものも恐れない強靭な茎を伸ばし、

荒ぶる風に耐え忍ぶように、揺ぎ無い信念の根を大地に張り、

咲く場所をさえぎられようとも、頑なな強い意志でアスファルトを割り、

多くの困難の中で、どんなに傷ついても傷ついても、その傷を広げた大きな葉の裏に隠し、

そして

何事も無かったかのように、可憐にその場所へ佇むのだ。

時が過ぎ、期が来たら、その志を飛ばそう.。

綿毛のようなそれは、いつかきっと

誰かの胸に落ちるだろう。。。


優しいから。。。

「マーさんは優しい」

周りの職員によく言われる。まぁ、言われて悪い気はしないのだけれども、その言葉をかけられた時、額面のように受け取らないのは、余程、僕はひねくれ者だ。

=優しくないから、私はマーさんみたいにできない=

優しいと言われる度に、そう聞こえるのは、やはり自意識が過剰なのだろうな。。。

照れではないが、僕は人が言う程そんなに優しい人間ではない。それ程、出来るとも思ってもない。。。

毎日毎日毎日毎日毎日、まーいにちっ、自分を責め、目の前のお年寄りを責めている。

もっとこうすれば良かった。あれで良かったのか。あ、今日は手を抜いて年寄りから逃げた。イラついた。もう無理っと思ってしまった。どーすれば良い? これやってみるか? 

と、日々、自問自答し過ごしている。

そこに優しさなんて、曖昧な感情は存在しない。

優しさを、持ち出してくる人々よ、僕は聞きたい。何故、自分が優しいと言われる人間になろうとしないのか?!

私は優しくないから。そこまで出来ないから、簡単で能率的な作業をやってた方が、しんどくないし楽だもの。。。

優しくないから。時間を気にし、目の前の老人がご飯を食べても美味しかろうが美味しくなかろうが気にならない。それよりも、早く介助して食べさせた方が、次の業務に早く移れるもの。。。

優しくないから。人の顔色が気になって、年寄りが帰りたいと言っているのに、背を向け、お手拭きの準備やら、とにかく雑用ををしないと皆に何て言われるか分からないもの、、、年寄りの顔色なんて気にも止めないわ。。。

優しくないから。あの人はお年寄りの要求に一から十まで応えてばかりで、シーツ交換は私ばかりと言って、何かにつけ人の粗を探すの。。。





優しいとか言う言葉で、自分達の仕事を表して、その言葉に隠れて、自分の限界を作っているんじゃないか?!

優しくないから、そこまでしなくて良いなんて、思っちゃってるんじゃないか?!

自分への言い訳のようにして、優しいなんて言葉で片付けてるんじゃねぇ!!

誰かに優しいとか言ってるヒマがあったら、自分が優しくなろうとすればいいのに、、、

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