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2007年1月 3日 (水)

懺悔

自分は良くやってる方だ。。。

周りは、皆、クズで何も出来ないじゃないか

俺が全てだ

自己中心的で独り善がりの想いばかりが強く、己を省みずただ自分の姿に陶酔し、周りの連中をはなから信用も信頼も期待もせず、その連中の行動さえ見ずに冷ややかな目で見て、『自分は良くやっている』と思い込む事で、現実を逃避するのだ。

何て狭量で、つまらない人間だ。


業務優先主義。

とにかくこれを打ち破らねば、老人介護に未来はない、、、つくずく働いていて想う。

そもそも業務ってなんだ?

『介護業務をしっかりしなさい』と、前の老健ではリーダーがえらいケンマクで事ある毎に叫んでいた。

そして、今の老健でも、、、業務と言う。。。

   ???

介護に業務ってニュアンスは違うんじゃないだろうか? 

何か似合わないというか、、、変な気分になる。

視点の問題なのだろうか?  最近ではポジティブケアプラン等と言う、老人の良い所を引き出すプラン何てのが叫ばれているが、、、それまではお年寄りがしてはいけない事を挙げ、あれはダメこれもダメって感じでケアプランを作ってたような、、、

  歩くとふらつくから車椅子で、、、

  ベッドから降りるとキケンだから、ベッドから降りようとしないようにする、、、

危ないからとか、年寄りは何も出来ないからだとか、ボケた人は分からないから、、、と職員の勝手な思い込みで、何かをしたいと言う老人の意思を無視し、と言うよりもお年寄りが何かをしたいとか考えるはずがないと言う意識の元、介護を提供してきていた訳で、、、そんなだから、お年寄りはオムツをはき、ご飯は刻まれて、部屋で寝たまま食べる事になっていたわけで、、、

老人は、置物扱い。

オムツを換えたり、ご飯を食べさしたりが、日常の生活行為ではなく、作業と化して来たのではないか?

作業は、より効率的に行うべきであり、時間との戦いなのである、、、

『時間を見て動きなさい』

そんな言葉を耳にする度に、ひどくショックを受けた。

今して欲しいと願う目の前のジーちゃんは、明日には俺の目の前から居なくなってしまうかもしれないのに…

   介護は業務なんかじゃない!!

お年寄りは、残り少ない人生を生きたいのだ。あれもしたいこれもしたいかもしれない。トイレに行きたいのだ、たとえオムツをしていても、立てなくても。

外に行きたいのだ。見知らぬ場所に一人いるより、あの昔過ごした場所に帰りたいのだ。たとえマヒがあろうとも、血圧が高くても、、、

そんな状況で時間を見て動けるか!!

時間を見て次は何をするべきか?を考えるじゃなく、どーやってそんなお年寄りを満足させるかって事を考えるんじゃねーのか?できねーなら、なんで出来ないのかを考えるんじゃねーのか?

業務優先主義を、俺は打ち破りたい。そう願いながらも、業務優先主義の流れにいるのだ。。。

「マー課長、、、マー課長」

夕暮れ時の忙しい時だ。忙しいってのがおかしな発想だが。きっとこれは、時間までに何かを終わらせなければ行けないと言う観念があるから、忙しいと感じるのだ。。。

そんな時、『Kさん』が車椅子を自走しながら部屋で寝たいと、呼びかけてきた、、

「Kさん  後から行きますから、部屋まで行っててもらえんかね」

俺は、業務優先主義になり。『Kさん』を後回しにした。今、俺に依頼をしているのに、、、『Kさん』は、ベッドに寝るとしばらくは寝付けずコールを何度も押す方である、俺は、そのコールが嫌だったのだ。他のお年寄りを寝せたり、歯磨きをしたり、トイレに連れて行っている間に、ちょこちょこと『Kさん』よりコールがなり、夕暮れ時の業務がスムーズに事を運ばなくさせてしまう事が、嫌だったのだ。。。

最近、ちょっと待ってが増えた。。。

後回し後回し、先にこっちをと優先順位が決まっている。お年寄りに優先順位なんてない。その時が一番のタイミングなのだ。。。知らず知らずにその世界で、俺は良くやっていると思い込んでいた。。。

「Kさん、お待たせ。休みますか、、、」

しばらくして『Kさん』の部屋へ行き、ベッドに寝せる。その時、Kさんの口から胸に穴が空くと言うか、胸を突き刺すような言葉を聞いた。。。

「マー課長、、最近あんたが分からんわぁ。魔法使いに見えるときもあるし、普通の人に見える時もある。いったいどっちかえ」

愕然とした。

俺は、なんら普段と変わらずにいたつもりがだった。

「最近は、何もしてくれんなぁ」

何もしてくれんなぁ

何もしてくれんなぁ

悲しい響きが、後ろ頭を殴った瞬間。俺は、あれだけ嫌っていた連中と同じ事をやっていたのかと、気付かされた。情けない限りだ、俺はどーなっても良いと思ってたはずだ、どんなにキツクても辛くても、お年寄りの為なら何だってすると誓いもしたのに。

いつの間にか、業務優先になっていた。老人優先が敗北したのだ、、、

再び誓う。今更遅いが、いつからか業務優先になってしまい、その時から、お年寄りを傷付けた人間が、何を言っても始まらないが、

お年寄りを何が何でも優先する事。時間を見ないで、お年寄りを見る事。職員の顔色を気にしないで、ジーちゃんバーちゃんの表情を気にする事。

自分は良くやってるだなんて、自惚れも甚だしい。だいたいその時点で、お年寄りと対等ではなく、お年寄りより優位に立ってる証拠だ。

      良くやってる=よくしてあげている

に他ならない。これはいかん。介護はギブではダメだ。じゃあ何だと聞かれると、答えきれないが、職員の都合による一方的な関係は、きっと介護ではないと思う。

決してギバーにならない事。お年寄りの意思も尊重し、引き出す事。深く深く秘められた想いがあるのだ。三十代の小僧に何が出来るかわからないが、諦めないで老人と向き合うこと。

大切な事を想い出さしてくれ、濁っていた心を救ってくれたのは、施設長でもリーダーでも、他の職員でもない、目の前で日々を過ごすお年寄りでした。

感謝

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